ピュアクリスタルの交換フィルターを買おうとすると、まず形状(全円か半円か)でつまずきます。次に中身(活性炭・軟水化・お口すこやか)でもう一度迷います。検索してみると、上位に出てくるのは商品ページと価格比較ばかりで、どちらを選べばいいかを説明したページは見当たりませんでした。この記事では、メーカー公式の記載だけを使って、2つの軸をそれぞれどう決めるかを整理します。1枚あたりの単価は別記事にまとめています。
軸1: 形状は本体の機種で決まる
形状は本体の機種で決まります。買ってから選ぶ余地はないので、ここは先に確定させます。メーカーのフィルター一覧ページでは、対応機種は次のように案内されています(出典)。
全円タイプ: ウェル / グラッシーR / ニャーロ / ブルーム / グラッシー / セラモ
半円タイプ: ハロー / ミューティー / セラミックス / コパン / サークル・ケージ / クリアフロー / フィット
犬用と猫用については、メーカーが「犬用・猫用を間違って買ってしまっても大丈夫」と案内しているとおり兼用です。つまり間違えると使えないのは犬猫の別ではなく形状のほうで、確認しておく必要があるのはこの1点になります。
対応機種の記載は、公式の中でも粒度が違う
ここで1つ、実際に調べていて引っかかったことがあります。同じメーカーの中でも、まとめページと個別商品ページで対応機種の書き方が違います。
軟水化フィルターの全円タイプ(猫用4個入)の商品ページでは、対応機種が「ピュアクリスタル1.5L/2.5L ブルーム グラッシー」と書かれています(出典)。半円タイプ(猫用5個入)では「ピュアクリスタルコパン、セラミックス、フィット、ミューティー」です(出典)。活性炭フィルターの全円タイプ(猫用2個入)にいたっては「グラッシーR 1.5L 猫用」の1機種だけが書かれています(出典)。
一方でまとめページのほうは、全円に6機種・半円に7機種を並べています。個別商品ページのほうが記載が少ないため、そこだけを見ると自分の本体が対象外に見えることがあります。どちらが正しいのかを判定できる材料は見つけられませんでした。自分の機種が個別ページに載っていない場合は、まとめページ側の分類とあわせて確認するのが安全だと思います。
軸2: 中身は3択ではなく包含関係になっている
中身は3種類ありますが、並列の3択ではありません。商品ページに書かれている構成を並べると、包含関係になっています。
活性炭フィルターは、活性炭(抗菌活性炭配合)がカルキ臭を吸着し、不織布が食べカス・抜け毛・ホコリをキャッチする、という2点の構成です(出典)。
軟水化フィルターは、これに加えて「イオニック(イオン交換樹脂)が、水道水のマグネシウム、カルシウムを除去し、やさしい水(軟水)を作ります」が入ります(出典)。活性炭と不織布の記載は活性炭フィルターと同じ文言です。
つまり軟水化フィルターは、活性炭フィルターの構成にイオン交換樹脂を足したものという読み方になります。「軟水化にするとカルキ臭は取れなくなるのか」という心配は、少なくとも商品ページの記載を読むかぎりでは不要ということです。
お口すこやかフィルターは「りんごポリフェノールと茶カテキン配合」とされています(出典)。ただし楽天でレビューが十分に付いている出品を確認できなかったため、この記事では商品として扱っていません。
形状と中身の実物を並べる
GEX 軟水化フィルター 全円 4個
軟水化フィルターの全円タイプ、4個入りです。商品ページの対応機種は「ピュアクリスタル1.5L/2.5L ブルーム グラッシー」と記載されています(出典)。まとめページの全円タイプにはウェル・グラッシーR・ニャーロ・セラモも含まれているため、自分の機種がここに無くても対象外とは限りません。
GEX 軟水化フィルター 半円 5個
軟水化フィルターの半円タイプ、5個入りです。商品ページの対応機種は「ピュアクリスタルコパン、セラミックス、フィット、ミューティー」です(出典)。構成の記載は全円タイプとまったく同じ3点(イオニック/活性炭/不織布)で、違うのは形状と入数だけです。
GEX 活性炭フィルター 全円 2個
活性炭フィルターの全円タイプ、2個入りです。構成は活性炭(抗菌活性炭配合)と不織布の2点で、イオン交換樹脂の記載はありません(出典)。同じページに「フィルター交換の際は必ず本体とポンプも洗浄」「洗剤を使わず水だけで洗う」「特に夏場は虫の発生を防ぐため毎日の洗浄を推奨」という案内も出ています。レビュー件数は他の2点に比べて少ない点は割り引いて見てください。
判断: 私なら形状を確定させてから軟水化を選ぶ
私が選ぶなら、形状を確定させたあとは軟水化フィルターにします。構成が活性炭フィルターを含んだうえでイオン交換樹脂が足されている以上、活性炭フィルターを選ぶ理由は単価が下がることだけになるからです。そして単価は入数で決まる部分が大きく、活性炭フィルターは2個入りが基本なので、実際には安くならないことがあります。
ただしこれは「軟水にしたい」という目的がある場合の話ではありません。軟水化を積極的に望んでいなくても、構成が上位互換であるなら選んで損はない、という消極的な理由での選択です。水道水の硬度は地域で違うので、軟水化にどれだけ意味があるかは住んでいる場所によって変わります。そこまでは公式の資料では判断できませんでした。
お口すこやかフィルターについては、選択肢として存在することは分かりますが、レビューの母数が取れていないため私は判断を保留しています。
なお、ここで扱っているのはフィルターの選び方だけです。電源が入らない・水が回らないという場合に必要なのはポンプかACアダプターで、型番の対応は別記事にまとめています。
調べていて引っかかった点(よくある質問)
自分の給水器が全円か半円か、どこを見れば分かりますか
本体の機種名で決まります。まとめページの分類では、全円がウェル・グラッシーR・ニャーロ・ブルーム・グラッシー・セラモ、半円がハロー・ミューティー・セラミックス・コパン・サークル・ケージ・クリアフロー・フィットです。機種名が分からない場合は、いま入っているフィルターの形をそのまま見るのが早いと思います。見分け方を説明した公式ページは見つけられませんでした。
軟水化フィルターにすると、カルキ臭は取れなくなりますか
商品ページの記載を読むかぎりでは、取れなくなるとは書かれていません。軟水化フィルターの説明には「活性炭(抗菌活性炭配合)が、カルキ臭を吸着しおいしい水を作ります」という活性炭フィルターと同じ文言が入っており、そのうえでイオン交換樹脂が加わる構成になっています。
商品ページに自分の機種が載っていません。使えませんか
使えないとは限りません。個別商品ページの対応機種は、まとめページの分類より記載が少ないことがあります。たとえば活性炭フィルターの全円タイプは商品ページに1機種しか書かれていませんが、まとめページの全円タイプには6機種が並んでいます。どちらが正しいかを判定できる材料は見つけられなかったため、両方を確認することをおすすめします。
フィルターを交換するときに他にやることはありますか
メーカーは、フィルター交換の際に本体とポンプもあわせて洗浄するよう案内しています。洗浄は洗剤を使わず水だけで行い、特に夏場は虫の発生を防ぐため毎日の洗浄が推奨されています。
今回、確認できなかったこと
確認できなかった点を残します。1つ目は、全円と半円を見分ける方法を説明した公式ページです。対応機種の一覧はありますが、機種名が分からない人向けの判定手順は見つけられませんでした。2つ目は、まとめページと個別商品ページで対応機種の記載が食い違う理由と、どちらが正しいかです。3つ目は、軟水化にどれだけ意味があるかです。水道水の硬度は地域によって違いますが、地域別の目安を示した資料はメーカー側では確認できませんでした。4つ目は、お口すこやかフィルターの実際の使われ方です。楽天でレビューが十分に付いている出品を確認できなかったため、判断を保留しています。
まとめ
ピュアクリスタルの交換フィルターは、形状と中身の2軸で決まります。形状は本体の機種で決まるので選ぶ余地がなく、ここを間違えると使えません。犬用・猫用は兼用です。中身は3種類ありますが並列の3択ではなく、軟水化フィルターは活性炭フィルターの構成(活性炭+不織布)にイオン交換樹脂を足したものです。なお、個別商品ページの対応機種はまとめページより記載が少ないことがあるため、自分の機種が載っていなくても対象外と決めつける前に両方を確認しておくと安全です。
ポイント還元や、返品・初期不良の扱いは比較の軸に入れていません。理由と、当サイトが数字をどう出しているかはこのノートについてにまとめてあります。