ペット用給水器のフィルターは、3週間から1ヶ月ごとに買い足す消耗品です。1回あたりの金額が小さいぶん、前回いくらで買ったかを覚えていないまま同じ商品を選び続けることになりがちです。この記事では、ピュアクリスタル用の交換フィルターについて、楽天の実売価格から1枚あたりの単価を出しました。純正と互換の差、全円タイプと半円タイプの見分け方、そしてメーカーが純正フィルターの中身としてどこまで公表しているかをあわせて整理しています。
価格より先に、全円か半円かを確定させる
価格を見る前に確認するのは形状です。ピュアクリスタルの交換フィルターは全円タイプと半円タイプに分かれていて、本体の機種によってどちらを使うかが決まります。メーカーの案内では対応機種は次のとおりです(出典)。
全円タイプ: ウェル / グラッシーR / ニャーロ / ブルーム / グラッシー / セラモ
半円タイプ: ハロー / ミューティー / セラミックス / コパン / サークル・ケージ / クリアフロー / フィット
さらにフィルターの中身が「活性炭」「軟水化」「お口すこやか」の3種類に分かれるため、組み合わせは3種類 × 2形状 = 6通りになります。犬用と猫用については、メーカーが「犬用・猫用を間違って買ってしまっても大丈夫」と案内しており、兼用です。つまり買い間違いが起きるのは犬猫の別ではなく、形状のほうです。形状の決め方と、中身3種類がどういう関係になっているか(軟水化フィルターには活性炭も入っています)は別記事で詳しく整理しました。
この記事の結論(2026-09-18 時点の実売データ)
この結論は実売価格と入数から機械的に算出しています。メーカーは純正の軟水化フィルターについて非純正品との比較を公表しているため、単価の順位はそのまま選ぶべき順位という意味ではありません。
- 1回あたりが最安 互換 軟水化フィルター 4個入 238円 1回あたり最安を楽天で見る
- レビュー件数が最多 GEX 軟水化フィルター 全円 4個 189件 レビュー最多を楽天で見る
- 純正で選ぶなら GEX 軟水化フィルター 半円 5個 264円 純正品を楽天で見る
順位はすべて下の比較表の数値から機械的に算出しています。使用感の評価は含みません。
実売価格と1枚あたりの単価
| 商品 | 楽天実売価格 | 1回あたり | レビュー | ||
|---|---|---|---|---|---|
| GEX 軟水化フィルター 全円 4個 | 1,442円前週から変動なし | 361円 | 4.54 / 189件 | 楽天で見る | |
| GEX 軟水化フィルター 半円 5個 | 1,318円前週から変動なし | 264円 | 4.47 / 83件 | 楽天で見る | |
| GEX 活性炭フィルター 全円 2個 | 960円前週から変動なし | 480円 | 4.67 / 6件 | 楽天で見る | |
| 互換 軟水化フィルター 4個入 | 950円前週から変動なし | 238円 | 4.7 / 105件 | 楽天で見る |
価格・レビューは楽天市場の実データ(2026-09-18 取得)。レビューは楽天市場の平均評価と件数です。
次の交換日を確認する
メーカーの交換目安は3週間〜1ヶ月です。下の表では長いほうの30日で計算しています。3週間で交換している場合、次の交換日は表よりも早く来ます。
次の交換日を出す
| 商品 | 交換目安 | 1日あたり | 1年で | 次の交換日 | カレンダー |
|---|---|---|---|---|---|
| 互換 軟水化フィルター 4個入 | 約1ヶ月 | 7.9円 | 2,890円 | - | - |
| GEX 軟水化フィルター 半円 5個 | 約1ヶ月 | 8.8円 | 3,207円 | - | - |
| GEX 軟水化フィルター 全円 4個 | 約1ヶ月 | 12.0円 | 4,386円 | - | - |
| GEX 活性炭フィルター 全円 2個 | 約1ヶ月 | 16.0円 | 5,840円 | - | - |
交換目安はメーカーが公表している値です(出典は各商品の説明にあります)。使用量や水質で前後します。 「1日あたり」は1本あたりの価格を交換目安の日数で割った金額で、内容量や本数が違う商品を同じ物差しで比べるための数字です。 「1年で」はそれを365日分にした金額で、同じものを使い続けた場合の年額です。価格が変われば当然変わります。 カレンダーに登録される予定にアフィリエイトリンクは含みません。
交換目安は3週間〜1ヶ月。知らせてくれる機能は無い
交換目安はメーカー公式のFAQに「3週間~1ヶ月を目安に交換してください」と書かれています(出典)。あわせて「表面の汚れや変色が目立った時に交換することもオススメです」とも案内されています。
交換時期を自動で知らせる機能は、確認できた範囲では搭載されていません。掃除機の紙パックのように本体側のランプで知らせる仕組みや、アプリで通知する仕組みは見当たりませんでした。汚れや変色を自分で見て判断する設計です。
3週間〜1ヶ月というのは、当サイトで扱っている消耗品の中でもっとも短い部類です。浄水器のカートリッジが8ヶ月前後、電動歯ブラシの替えブラシが3ヶ月であることを考えると、年に12回から17回買い足す計算になります。1枚あたりの単価差が年間で効いてくるのはこのためです。
純正フィルターとして公表されている中身
メーカーは純正フィルターの中身について、種類ごとに具体的な説明を出しています(出典)。
活性炭フィルターは「抗菌活性炭配合。水の汚れや気になるニオイを吸着」とされ、使用後360分で菌数が99.9%減少という数値が示されています。
軟水化フィルターは「イオン交換樹脂が水道水のミネラル分を除去」するもので、マグネシウム・カルシウムの吸着量は約5倍、非純正品より早く軟水化し長く効果が持続と説明されています。
お口すこやかフィルターは「りんごポリフェノールと茶カテキン配合」とされています。
ここで注意しておきたいのは、メーカー自身が非純正品との比較を明示的に載せていることです。当サイトは楽天の商品リンクを扱っているため、安いほうを選んでもらったほうが記事としては分かりやすくなります。それでも、この比較が公式に出ている以上、単価だけを並べて終わりにするのは正確ではありません。比較の実験条件までは公開されていないため、5倍という数字がどの条件での測定かは確認できませんでした。
判断: 私なら目的で分ける
私が自分で選ぶなら、まず本体の機種名を確認して形状を確定させます。形状を間違えると単価がいくら安くても使えないので、ここだけは価格より先に決まります。
そのうえで、軟水化を目的にしているなら私は純正を選びます。メーカーが非純正品との比較を数値で出している以上、単価が2分の1になっても目的の機能が同じだけ働く保証が私には確認できないからです。逆に、水の汚れやニオイの吸着を主目的にしていて、毎日のすすぎ洗いをきちんとやれているなら、互換品で単価を下げる判断も理解できます。そのときも交換の間隔を延ばして帳尻を合わせるのは、目的とずれると思います。
なお、入数が選択式で価格が変わる商品は、表示されている「1枚あたり◯円」と実際に注文する組み合わせの単価が一致しないことがあります。この記事の表では、入数が確定できない商品には単価を出していません。
この記事の比較方法
価格・レビュー件数・レビュー平均は、楽天ウェブサービスの商品検索APIで2026年8月6日に取得した実測値です。1枚あたりの単価は、商品ページに入数が明記されているものだけ、実売価格を入数で割って算出しています。入数が選択式で確定できない商品には単価を出していません。交換サイクル表の日数は、メーカーが示す3週間〜1ヶ月のうち長いほうの30日を採っています。短いほうを採ると買い替えを早める方向に働くため、こちらが妥当だと判断しました。並び順は単価の安い順で機械的に出しており、手で入れ替えてはいません。
商品ごとの要点
GEX 軟水化フィルター 全円 4個
GEXの純正・軟水化フィルターの全円タイプ、4個入りです。ウェル・グラッシーR・ニャーロ・ブルーム・グラッシー・セラモ向けの形状にあたります。軟水化フィルターについてメーカーは、マグネシウム・カルシウムの吸着量が約5倍で、非純正品より早く軟水化し長く効果が持続すると説明しています(出典)。
GEX 軟水化フィルター 半円 5個
同じ純正・軟水化フィルターの半円タイプ、5個入りです。ハロー・ミューティー・セラミックス・コパン・サークル・ケージ・クリアフロー・フィット向けの形状です。全円タイプとは入数が違うため、箱の値段だけを見比べると単価を読み違えます。
GEX 活性炭フィルター 全円 2個
純正の活性炭フィルター、全円タイプの2個入りです。メーカーは抗菌活性炭配合で、使用後360分で菌数が99.9%減少すると説明しています(出典)。入数が2個と少ないため、1枚あたりの単価は今回の中で最も高くなっています。レビュー件数は他の商品に比べて少ない点は割り引いて見てください。
互換 軟水化フィルター 4個入
ピュアクリスタルとcatitの給水器に使える、と案内されている互換の軟水化フィルターです。入数が4個と明記されているため単価を算出できました。メーカー純正ではないため、上に挙げた吸着量の比較はこの商品には当てはまりません。
互換 軟水化フィルター(入数選択式)
レビュー件数が今回の中で最も多い互換フィルターです。ただし6個入りと12個入りを選ぶ形式で、選んだ入数によって価格が変わるため、1枚あたりの単価をこの記事では確定できませんでした。商品名に「◯円/枚」と表示があっても、実際に注文する組み合わせと一致するかは注文画面で確認が必要です。
目的別の選び分け
軟水化を目的にしている場合は、まず形状を確定させてから純正の軟水化フィルターを見ることになります。水の汚れやニオイの吸着が主目的なら活性炭フィルターですが、2個入りが基本のため1枚あたりの単価は上がります。口臭が気になる場合の選択肢として、メーカーはお口すこやかフィルターも用意しています。単価を優先する場合は互換品が候補になりますが、メーカーが公表している非純正品との比較を読んだうえで決める話になります。なお、水が回らなくなった場合に必要なのはフィルターではなくポンプかACアダプターです。型番の対応は別記事にまとめています。
調べていて引っかかった点(よくある質問)
全円タイプと半円タイプ、自分の給水器はどちらですか
本体の機種名で決まります。メーカーの案内では、全円タイプがウェル・グラッシーR・ニャーロ・ブルーム・グラッシー・セラモ、半円タイプがハロー・ミューティー・セラミックス・コパン・サークル・ケージ・クリアフロー・フィットです。機種名が分からない場合は、今使っているフィルターの形を見るのが早いと思います。
犬用と猫用を間違えて買っても使えますか
メーカーは「犬用・猫用を間違って買ってしまっても大丈夫」と案内しており、フィルターは兼用です。間違えると使えないのは犬猫の別ではなく、全円か半円かという形状のほうです。
交換の目安を過ぎるとどうなりますか
目安を過ぎた場合に何が起きるかを説明した公式の記載は見つけられませんでした。メーカーが案内しているのは「3週間~1ヶ月を目安に交換」「表面の汚れや変色が目立った時に交換することもオススメ」という2点までです。
互換フィルターは純正と同じ働きをしますか
メーカーは軟水化フィルターについて、マグネシウム・カルシウムの吸着量が約5倍で、非純正品より早く軟水化し長く効果が持続すると説明しています。ただし、この比較がどのような条件で測定されたものかは公開されていないため、確認できていません。
今回、確認できなかったこと
確認できなかった点を残します。1つ目は、軟水化フィルターの「非純正品より吸着量が約5倍」という比較の測定条件です。比較対象の製品名も条件も公開されていないため、数字の意味するところは確認できていません。2つ目は、交換目安を過ぎたフィルターで何が起きるかです。目安の記載はありますが、過ぎた後の説明は見つけられませんでした。3つ目は、活性炭フィルターの「使用後360分で菌数が99.9%減少」がどの菌を対象にした試験かという点です。4つ目は、入数が選択式の商品について、選択ごとの価格をAPIから取得する方法です。現状は入数が確定できる商品にだけ単価を出しています。
まとめ
ピュアクリスタルの交換フィルターは、形状(全円・半円)が本体の機種で決まり、中身が3種類あるため6通りの組み合わせになります。犬用・猫用は兼用なので、買い間違いが起きるのは形状のほうです。交換目安は3週間〜1ヶ月で、交換時期を自動で知らせる機能は確認できませんでした。年12〜17回買い足す消耗品なので、1枚あたりの単価差は年単位で効いてきます。ただしメーカーは純正の軟水化フィルターについて非純正品との比較を公表しているため、単価だけで決める話ではありません。
ポイント還元や、返品・初期不良の扱いは比較の軸に入れていません。理由と、当サイトが数字をどう出しているかはこのノートについてにまとめてあります。